当社の技術開発
少ないエネルギーでアルファ化を実現
-
温度制御をしながら粉砕することで、少ないエネルギーでしかも瞬時に生のお米などのデンプンを食べられる状態にします。
木材や草の主成分であるセルロースにおいては、その繊維を効率よくほぐし分解性を高めることができます。
少ないエネルギーで消化性の良い(アルファ化)デンプン粉末を作ることは、畜産においては、飼料の効率性を上げます。また食品分野においては小麦粉代替や食品の新しい物性付加することができます。
木材や草の繊維の分解性を高めることは、バイオマスエネルギーの効率的な生産するために必須の技術です。
アルファテックは温度制御型粉砕法でエネルギーの効率化にチャレンジします。
-
穀類(デンプン)はアルファ化(非晶化)することで初めて栄養となります
-
穀類に含まれるデンプンは、通常結晶状態にあります。
生米などの結晶状態のデンプンは、強固な構造で、結晶部分に消化酵素などが入り込めず、消化ができません。調理する前の穀物は消化しずらいおかげで、微生物が繁殖しずらく、保存性が高いということも言えます。
そこで、わたくしたち人類は、加水と加熱をする(例えば、お米などの穀物を炊く、蒸す)ことで、デンプンの結晶構造をほぐし(アルファ化・非晶化)、消化しやすい状態にすることで、デンプンをエネルギー源として摂取することができるようになりました。
しかし、アルファ化したデンプン(例えば炊飯したご飯)は、そのまま放置し、冷えたり水分が抜けることで消化性の悪い結晶状態に戻ってしまいます。これをベータ化(再結晶化・老化)と言います。
通常、消化の良い状態のアルファ化デンプンをつくる・保存することは、多くのエネルギーと手間が必要になります。
アルファテックの温度制御型粉砕技術は、瞬間的に少ないエネルギーでデンプンをアルファ化(非晶化)することができます。加えて、アルファ化に加水を必要としないためベータ化(再結晶化)も起きず、消化のしやすい状態で、保存し利用することができます。
-
デンプンをアルファ化(非晶化)することでできること
-
アルファ化した穀物粉はそのまま糊や結着材として使うことができます。
本来の米粉であれば、水溶き片栗粉のようにサラサラですが、アルファ化粉では水分の調整によって、おかゆから餅や糊のような粘り気を持たせられます。
食品の増粘剤や成形性向上を付与することができるアルファ化した穀物粉を効率よく作ることができます。
-
またこの粘りを利用することで、グルテンを使わないふっくらした米粉100%パンやもちもちとした100%米粉麺を作ることも可能になります。
セルロースのアルファ化(非晶化)に用いることができます
-
木材などのセルロースの結晶構造は大変強固にできています。おかげで木材は建築の材料にも使われています。この強固な結晶構造も温度制御型粉砕技術は、アルファ化(非晶化)することができます。
非晶化することで、微生物や酵素が容易にセルロースを分解できるようになります。今まで、セルロースの非晶化には、熱や化学的な処理を必要としていました。
温度制御型粉砕技術を用いることで、低エネルギーかつエコに非晶化が可能となり、バイオマスエネルギーの生産を簡便にする可能性を秘めています。木材のほか牧草などを非晶化することで、牛などの木材由来飼料としての活用、消化性の高い非晶化牧草を作ることも可能です。
-